こんにちは、GOODLUCKのYAMATOです。
スポーツ推薦で高校に進学する中学3年生の子たちが受験に臨む時期です。
スポーツで進路を切り拓くとはいえ彼(彼女)たちにとって
学校の勉強にしっかりと取り組むことは競技力を高める上でプラスになります。
学力レベルや周囲との比較ではなく
彼(彼女)らがスポーツのパフォーマンスを高める取り組みと同じく
「まずは自分自身の立てた目標に向かって準備(勉強)をしていこう」
と受験に挑む子どもたちに伝えます。
豊島 蓮くん(2022年 米子北高校にて全国高校サッカー選手権大会出場)
そして3カ月後には彼(彼女)らは高校生活になります。
子どもたちの次のステージでの活躍を目指し、残り3カ月サポートをしていきます。
さて、今日は
2年前に東海地区の野球強豪校に進んだ高校2年生のお話
彼が高校に入学し2か月後に頂いたお母さんから頂いたメールの一文です。
「(高校野球の寮生活がはじまり)息子が家にいない生活にようやく慣れてきました。環境が変わってから、腹痛にも頭痛にも悩まされる事が無くなったようで、毎日楽しく生活しているようです。寂しい気もしますが、グラウンドで思い切り野球をしてくれてたらそれだけで良いかと思っています」
この子は”とある出来事”をきっかけに心身共に不調をきたしチームの練習だけでなく学校にも通えなくなり、困り果てた親御さんから相談を受け、1年半担当することになりました。
我々の役割は
どんな状態でもまずは”子どもの今の状態(ありのまま)”を受け入れることからはじまります。
子どもの安心、安全を確保するのは大人の役割です。
「緊張でパフォーマンス発揮が上手くできない子ども」に一方的な精神論や
不安の強い子どもに「練習が足りない!」と根性論を伝えても「自信」をなくしてしまいます。
勿論、物理的な練習量が少ないケースもありますが、練習量をこなすにしても子ども自身が納得して取り組むための準備(段階)が必要です。
そして
前述の高校2年生をはじめ学校やクラブチームの練習に行けなくなるお子さんで多いのが
起立性調節障害と呼ばれる症状です。
私自身も今まで、この症状に悩む中高生を担当してきました。
この障害はある日突然発症するのなく
「気分」「からだの反応」「行動」「考え」に少しずつストレス反応が起こり始め、脳が未発達な子どもはこの症状に気づきにくく、気づいてもそのSOSを上手く言語化することが難しいです。
そんな子どもに親御さんが「しっかり頑張りなさい」など何気ない一言を発してしまうと子どものストレスはピークに達してしまいます。
不安感が高いとスポーツのパフォーマンスが下がることは科学的にも証明されています。
だからこそ
不安の強い子に「プレッシャーを与える」ような言葉がけはNGです。
子どもに対する言葉がけ一つをとっても注意深く観察する必要があります。
ジュニアスポーツの現場には
残念ながら…
旧態依然の暴言、暴力なども含め伸び伸びとスポーツをする事すらできない環境がまだ残っています。
自身の成功体験だけで様々な個性を持つ子どもたちの能力を高めることはできません。
情報化社会の現代だからこそ
指導者自身の知識を常に棚卸しすることが求められます。
長谷部 駿弥騎手 (2015年競馬学校騎手試験合格、2017年プロデビュー)
今年も卒業生の活躍が楽しみです。
お読み頂きありがとうございました。
参考文献…成田奈緒子.上岡勇二(2023)『その「一言が子どもの脳をダメにする」』SBクリエイティブ
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